退廃芸術としての鬼なる聖母マリアリング「Blind Griever」
メインモチーフとなる盲目の聖母マリア。
その顔はルネサンス美術を彷彿とさせる特に横顔の美しさが印象的な造形で、纏うヴェールのしわの流れ、サイドに施されたレリーフ装飾など芸術性の高いデザインのリングです。
"Blind"は"盲目の"、"Griever"は"嘆き悲しむ人"という意味。
不条理な世の中に対する正当な憤りでさえも、思慮の追求を怠ったことによる精神的弊害であるに過ぎないということを角の生えた盲目の聖母マリアをモチーフにシニカルに表現した作品です。
角は嘆きや怒り等のネガティブで保身的な感情を、盲目のマリアは真実が見えていない状態をそれぞれ表現しており、世界を認識しているのは己の自我であり、それは出処の不明な情報を利己的に解釈したものであるに過ぎない、翻すと世界の解釈は自分の思い通りであるという事を隠喩した作品でもあります。
※本製品のマリアの顔部分には白仕上げ(希硫酸による表面処理)が施されております。
表面の白色を出来るだけ維持したい場合は、ジュエリークロスなどでメンテナンスする際に、あまり力を入れずに軽く汚れを落とす程度にして下さい。